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「小説を書くという行為は、創造的自由の喪失の一形態に他ならない」 ―――スタニスワフ・レム著『完全な真空』(国書刊行会)――― 『完全な真空』はレム氏による架空の書物の書評集です。彼はその中で「作家は自分の本のなかで自由を失い、批評家は他人の本の中で自由を失う」と書いています。 我々は二次創作というカテゴリーの中で、どれだけの素晴らしい不自由さを味わうことが出来るでしょう。パロディやパスティッシュは、それを知覚したもののみに許される甘美な娯楽です。 |