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〜第３話〜 （作：鷹） ズルズル… 一樹「ううっ…やっと解放された」 一樹は雪乃達のお仕置きを一時間も受けて解放された 道場から木刀を杖代わりにして出てきた 一樹「むっ…私がお仕置きを受けていたというのに、あの若造は呑気に涼んでいるとは」 一樹の視線の先には、風呂からあがり縁側で涼んでいる恭也の姿があった 一樹「許せん！注意してや…く…久遠！？」 恭也にまたしても襲いかからんとしていた一樹だが 彼は見てしまった 恭也の膝の上で甘える狐姿の久遠を 一樹「久遠が私の膝で甘えるまで…何年も掛かったというのに…」 一樹はショックを受けている目線の先でまた信じられない事が… 那美がお茶を持って恭也に近づいていた 那美「恭也さんお茶が入りましたよ」 恭也「ありがとうございます」 那美「お茶請けに、お煎餅と大福がありますがどちらがいいですか？」 恭也「でしたら煎餅をいただきます」 ピクッ… ぽんっ… 久遠「なみ…くおん…だいふく」 久遠は人型に変身して大福を欲しがる 那美「はいはい（苦笑）」 久遠に大福を渡す 久遠「おいしい…」 足をバタつかせて喜ぶ 那美「もぉ〜久遠、お行儀が悪い、それからいい加減恭也さんの膝から降りなさい」 優しく注意する那美 久遠「…ごめんなさい」 しゅんとなる久遠 しかし恭也の膝からは降りない 恭也「那美さん、俺は構いませんよ」 久遠の頭を撫でながらいう 那美「しょうがないですね…本当に恭也さんは、久遠には甘いんですから（苦笑）」 呆れた様で、でも嬉しそうな顔をしていた その雰囲気はまるで… 一樹「……」 一樹は固まっていた そこへ… 雪乃「あの二人恋人というよりはもう夫婦ですね」 和音「いや久遠を入れると親子じゃな」 一樹「はぅっ！？」 石化する一樹 そこへ風呂からあがってきた和真と北斗 一樹の横を通る時 那美達を観て 和真「なぁ北斗、あの二人付き合ってからどれ位だったっけ？」 北斗「たしか三ヶ月位だったはずだよ」 和真「……勝てね〜な親父」 北斗「そうだね…あの間には誰も割り込めないよ」 去っていく和真達 ピシッ… 石化した一樹にヒビが入る 薫「父さん…まさかと思うが…」 ギギギッ… 首を薫に向ける 一樹「何かな薫？（汗）」 薫「うちと耕介さんが一緒になる時みたいに、耕介さんの寝込みを襲い掛かったみたいに、恭也君の寝込みを狙うつもりね？」 一樹「うっ！？」 薫「恭也君に手を出すなら、那美の幸せの為にうちが斬る！！」  十六夜を抜く薫 一樹「うわぁぁぁん（泣）」 血涙を流しながら脱兎の如く逃げ出した 薫「まったく変わらんな父さんは…」 雪乃「こまった人ですね」 和音「まったくじゃ」 そんな騒ぎを那美達は知らない 二人は呑気にお茶を飲んでのんびりしていた 続く ▼next ▲prev |