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〜第２話〜 （作：鷹） 和音「今帰ったぞ」 一樹「ただいま」 雪乃「今帰りましたよ」 玄関から３人の声が聞こえ那美が迎える 那美「お帰りなさい」 雪乃「ええ…ただいま」 和音「那美もお帰り」 那美「うん、ただいま」 和音「そういえば那美の先輩は来ているのか？」 那美「うん、恭也さんなら道場に…」 一樹「でわ挨拶でもしてくるか（那美を誑かした男の顔を拝見してくれる）」 のしのし… 那美「なにかお父さん凄い殺気放っているみたい」 和音「仕方のない奴じゃ…」 道場内 恭也は、和真と北斗２人と２対１の勝負をしていた 恭也「くっ…」 ガッン 北斗「はぁ！！」 和真「せいや！！」 兄弟のコンビネーションに苦戦していた恭也だったが 北斗が面を放つ為に踏み出した足を払いバランスを崩し、和真の突きを右の木刀で受け流し、２人の首に木刀を押し付けた 薫「勝負ありじゃね」 離れて観ていた薫は、それぞれにタオルを渡す ３人は汗を拭いながら話をしていた 北斗「参りましたよ、恭也さん」 和真「姉貴が言った通り強いな」 恭也「いえ和真さんや北斗君も強いですよ、俺もいい勉強になります」 薫「３人とも風呂を沸かしてあるから入るといい」 和真「そうするか」 そんな時 道場の入口が開く 一樹「やっているみたいだな」 北斗「あっ父さんお帰り」 一樹「ああただいま、それから恭也君だったかな？」 恭也「はい、初めまして高町恭也です、この度はお招き頂きありがとうございます」 一樹「いや堅苦しい挨拶は後にして、わたしとも一本お願いしてもいいかい？」 薫「父さん！？」 和真「恭也君は今さっき俺と北斗と一本終わったばかりだよ」 恭也「薫さんに和真さん、俺は構いませんよ」 一樹「ならばお願いするよ」 そう言って木刀を取り出す 恭也「はい」 中央に並ぶ お互い構え 一樹「はぁ〜！！」 ガガンッ 恭也は木刀を捌き バックステップで距離を取る 一樹は休まず斬撃を連続して繰り出す 恭也は捌いたり躱したりして攻撃を繰り出す 北斗「兄貴」 和真「何だ北斗？」 北斗「父さんからとてつもない殺気を感じるんだけど」 和真「お前もか、俺も気にはなっていた」  薫「もしもの時は十六夜頼む」 十六夜「わかっています薫」 十六夜を用意する薫 ダンッ 一樹「せいや！！」 恭也「ぐっ！？」 一撃を素早く避けるため動いた瞬間 右膝に激痛が走った 恭也の動きが止まったとみるや 木刀を大きく振りかぶり 一樹「こいつでとどめじゃ〜！！」 和真・北斗「とどめ！？」 薫「まずい楓陣刃！！」 どきゃ 一樹「ぐわっ」 カランカラン…カラン… 楓陣刃により吹き飛ばされ 一樹は俯きに倒れる 木刀は雪乃に拾われるが ズシッ… 雪乃「あなたこの木刀は鉄芯が入った特注じゃないですか？」 ビクッ すぐに正座の態勢になる一樹 一樹「い…いやそれは…」 雪乃「あちらで話を聞きます」 雪乃は笑顔だった 有無を言わせない笑顔だった 一樹「母さん助けて下さい」 和音「自業自得じゃ、さぁ行こうか…馬鹿息子」 一樹の耳を引っ張り連れていく 一樹「痛ててて…薫、和真、北斗…母さん達を止めてくれ」 薫「うちは知らん」 北斗「父さんが悪いから…」 ぽんっ 一樹の肩に手を置く和真 一樹「か…和真（泣）」 和真「行きなさい！！」 一樹「裏切り者！！」 別の部屋に連れていかれ 扉が閉まり 一樹「◎☆▲◇▽■」 この世とは思えない叫びが響き渡った 恭也「今のはいったい？」 薫「恭也君は気にせんでもよかよ」 恭也「いやしかし…」 北斗「いつもの事ですから」 和真「それより汗を流そう」 恭也の背中を押しながら道場をあとにする 恭也「いいのか？」 続く ▼next ▲prev |