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「じゃあ、今日も頼む」 恭也は、いつものように２人に頼む 「わかってるわよ、しょうがないわね〜」 「こちらこそ宜しくお願いします」 ２人・・・イレインとノエルはそう答える ここは、月村邸の庭 「３人とも準備はいい？」 端の方で、パソコンを操っている忍が聞く 「「「いつでも」」」 声をそろえて言う 「では・・・・始め！！」 その合図と同時にまずイレインが動く イレインはブレードを出し恭也の右肩を狙う 恭也はそれを身体のひねりで避け即座にイレインの胴をうち そのまま、後ろのノエルに向かう・・・が 「何！？」 突然、恭也の足にからまる鞭 後ろでは、イレインが鞭を持って 「恭也〜私が一発でやられるわけないじゃない」 そう言って、もう１本の鞭を取り出し 「くっ！」 恭也の体に巻きつける 「姉さん！！！」 ノエルは腕を前にだし・・・・・ファイエルの準備をしている 恭也絶体絶命のピンチ！！ 前にはファイエル 後ろにはイレイン しかも身体はほとんど動かない すこし考えると 「これしかないか・・・・」 そうつぶやく それと同時に 「ファイエル！」 ノエルがファイエルを繰り出す！ 恭也は唯一動く手を使って 待っていた木刀（小太刀サイズ）をイレインに 手首のスナップだけで投げつける 「！！」 飛んできた木刀を避けるが、そのことで身体を絡めていた鞭が緩まってしまった 恭也はすかさず、鞭から抜け出し 目の前に来たファイエルを 神速で避ける そのままの状態でノエルに近づき『徹』を放ち・・・・・ イレインの首筋に小太刀をあてる 「ま、まいったわ・・」 「は〜い、そこまでよ」 忍が「終わり」の声をかける 「２人とも、作戦は良かったが・・・イレイン」 「な、なによ・・」 「油断しすぎだ、相手が倒れるまでは気を抜いてはいけない」 「うっ・・・・わかったわよ・・・・」 イレインはしゅんと顔をうつむけて答える 恭也はノエルに近づき、手で背中から『徹』をうつ 数秒後、ノエルは目を開けて 「・・・恭也様？」 何が起こったのですか？という顔で名前を呼ぶ 「気がついたか？」 「はい・・・・でも、私は確かに起動不可になっていたはずですが・・・」 「微妙な調整でな、コンピュータの信号を一時的に止めることができる それと同じ方法で、信号を回復することもできるんだ」 説明する恭也の隣で 「それをできるのは恭也だけだよ・・・」 あきれた顔で忍がつぶやいていた 「しかし・・・さきほどから膝が痛むな・・・・ 長く神速に居続けたのが原因か・・・」 そう言って膝を撫でる 「恭也・・・・これ・・・」 振り向くとイレインが濡れたタオルを持っていた 「ありがとう、イレイン」 恭也は笑顔を向ける 「ねぇ、このあと用事ある？」 『恭也スマイル』に顔を赤くしながらも、なんとか声を出す 「今日か？用事はないが・・・？」 イレインは笑顔になると 「だったら、買い物に行こ！」 その言葉にピクッと反応する人物が１人・・・・ 「いいでしょ？」 「ああ、膝も痛む様子はないし・・・構わない」 「やった♪じゃあ、１時間後ね！」 「了解した」 〜１時間後〜 「で・・・なんで姉さんがいるの？」 「荷物持ちは多い方がいいでしょう？」 イレインとノエルが睨みあう・・・・ 目からは火花が・・・・・ 「２人とも周りの人が見てるから、止めてくれ・・・」 「うう・・・しかたないわね・・・」 こうして買い物が始まった 最初の方は３人とも仲良く？買い物していたのだが 途中からイレインが手を繋ぎだし ノエルも負けじと腕を組む それに対抗したイレインも腕を組み・・・・ （２人とも・・・かなり見られてるんだが・・・・） 周りからは大望のまなざしで見られていた  （恭也と腕を組めて幸せ♪・・・右の薄紫が邪魔だけど・・・） （恭也様と腕を組めて幸せです♪・・・左の金色が邪魔ですけど・・・） そして、買い物も一段落つき 「２人ともトイレに行きたいので離してくれないか？」 恭也の言葉にしぶしぶながら腕を離す トイレに駆け込む恭也を見て 「姉さん、恭也のこと好きなの？」 「イレイン、恭也様のこと好きなんですか？」 ・・・同時だった・・・ しばらくの沈黙・・・・ 「やっぱりね〜」 「やはりそうだったんですか」 また同時・・・・そして 「姉さん、今日、私は恭也に言うわ」 「あら、私もですよ？」 なぜか意気の合う２人 「勝負ね」 「そういうことになりますね」 「じゃあ、帰りますか♪」 「ええ、そうしましょう♪」 もどって来た恭也を捕まえ・・・・ 月村家に帰るのだった 〜月村家・門〜 「ねえ恭也」 「どうした？」 恭也は答える 「私達２人から話したいことがあるんです」 今度はノエルが言う 「ん、ああ俺に言いたいことがあるんなら言ってくれ」 「「私は、恭『キキィィーーーーー！！！！！』」」 ２人が言おうとした時、背後から車の急ブレーキ音が聞こえる そして、止まった車から出てきたのは・・・・ 「「「安次郎(様)！？」」」 ▼next ▲prev |