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どた、どたどたどた。 廊下に恨みでもあるんじゃなかろうか と、言わんばかりに藤ねぇが疾走してくる。 あの虎はまた何か拾って来たのか？ その度に 「これ直してくれたらお姉ちゃん嬉しいなぁ♪」 と、あまりにもにこやかな笑顔でやってくるのだ。 その笑顔が……その、なんだ 衛宮士郎としては期待に答えたくなる訳で でも、等の藤ねぇは 「あれ？ そんな事言ったっけ？」 てな顔でこちらを向くから話にならない。 ともかく、俺も最近は遠坂とか桜とか 考えなきゃならない理由が増えたんだし、今回くらいは断らないと…… 虎だ。 虎が居た。 虎ジマの耳をつけた冬木の虎が 「って、なんだよ それーーーー！！」 「いきなり咆哮なんて お姉さんに似てきたのね。衛宮くんってば」 と、いきなり この あかいあくまがおっしゃったのでした。 俺と藤ねぇはぜんぜん似てない ってか これは叫ぶだろ？ 「むぅ〜 士郎ってばお姉ちゃんのこのハイセンスがわからないのぉ？」 ふくれる藤ねぇは何時もの事だけど今回は妙に可愛くないか？ 耳か？ その耳が可愛らしさを演出してるのか？ 下から見上げるようなその年下チックさは何処から来るんですか？ こんなの藤ねぇじゃね〜！？ 「もう、先輩うるさいですよ」 そこには 一匹の 兎が居た。 「、って おかしいだろ。それは！」 「可愛くありませんか？」 おずおずといじめてオーラを発しながら桜が恐々と上を向く 俺を見上げるその瞳は心の底から俺をつらぬいた…… が 桜を下に見るてわかる 桜だけ胸に隠れて床が見えん。 桜……成長したなぁ。 うさみみだけど （じー） ？！ びくぅっ！ 視線がライブでピンチを叫ぶ ここに居ては死ぬと魂に訴えかける。 「嬉しそうね 衛宮くん」 「あの……遠坂さん どうして そんなに笑ってらっしゃるんですか？」 「それはね とっても衛宮くんが可愛いからよ」 「嘘だー！？」 「痛っ 藤村先生 痛い……そこ 引っ張っちゃだめ……」 桜のなまめかしい声に引かれると そこには桜の兎の耳にじゃれてる藤ねぇが居た。 なんか桜が色っぽい そして藤ねぇが親父っぽい なんだ、そのお嬢ちゃん可愛いねぇ……って表情は まるで援交したがるくたびれたスケベ親父みたいじゃないか 思ってないぞ 桜は家族なんだ そんな桜と援交したいだなんて思ってないからな。 そんな事を考えて首を振ると あかいあくまが微笑む。 「前から思ってたけど」 その先は言うな 頼むから なんならこの先ずっと弁当作るから 「衛宮くんって好きな子で自慰するタイプよね」 「言うなって心が叫んだだろーがぁ！」 「そんなの聞こえる訳ないでしょー！」 がぁー と、まるで藤ねぇのように叫ぶ遠坂 俺の理想が今砕け散った（ブロークン・ファンタズム） さらば優等生で憧れ続けた遠坂凛。 こんにちは「あかいあくま」 あいたくなかったけど 「三人ともレディとは思えないわね。 ちゃんと説明すらできないの？」 「イリヤスフイール」 あかいあくまのつぶやきに すっとスカートを持ち上げて会釈する銀色の妖精。 その後の鉛色の巨人にはおおきな猫耳がついてた なんでさ 「わかったでしょう。 私の猫耳こそ最萌えだって」 せめてイリヤがつけてれば 「何よ 私の桜こそ最萌えよ」 待て、あかいあくまい、何時から桜はお前のものに？ 「ふふん 士郎はわかってくれるもん私こそが最萌えだって」 胸は張るな藤ねぇ ちゃんとあるんだからドキドキしちゃうだろ？ 「甘いですね。 最萌えとは私のための言葉なのです」 そうして あらわれたのは 金色に輝く一匹の獅子 遊園地に良くある１００円を入れる獅子の車に乗って それはあらわれた。 「召還の義により参上した。 これよりあなたを萌やすために私は存在する」 「くっ！ まさか最高の車のサーヴァントだなんて」 はい？ 「どーしよ 切継さん。私の虎耳じゃ、たりないよー」 何故親父の話が？ 「大丈夫です……先輩は渡しませんから…… ね？ 姉さん」 桜、なんか怖いぞ それと姉さんって誰さ？ 「大丈夫よ桜 まだ聖耳は誰かの手に渡ったんじゃないから」 遠坂が桜と抱き合って泣いていた。 「さぁ、マスター指示を 最萌になるために私は召還されたのですから」 それが 聖耳戦争の始まりだった。 
後書き 藤ねぇのマスターは切継です（笑） あと、セイバーは車が聖耳なんですね びっくりですね〜 それだけです。ごめんなさい（なら やんなよ（笑） 楽しく書きました。楽しく読んでくださいね♪ |