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＊ ゴロちゃん博士の研究所 ＊ うららかな朝だった。 朝の紅茶を楽しむゴロちゃん博士。 ゴロちゃん博士「う〜〜〜ん、まったりにゃ〜〜」 だが、その安寧は、またたくまに破壊された。 ケン「博士！！ 大変だ」 ゴロちゃん博士「ぶっ！」 おどろいて紅茶を噴出す天才猫博士。 ゴロちゃん博士「なにごとにゃ。おどろいたにゃ」 ケン「のんびりしてる場合じゃないよ。チャコが攫われたんだよ！！」 ゴロちゃん博士「え！」 チャコ「えええ！！」 ケン「あれ？」 ゴロちゃん博士「……」 ケン「……」 チャコ「わたし、攫われちゃったの〜〜？ じゃあ、犯人はゴロちゃん博士？」 ゴロちゃん博士「なにを言うにゃ」 ケン「……なんで、チャコがここにいるんだ？」 チャッピー「チャコちゃん、朝から遊びに来ていたっちゃよ〜」 ケン「だって、ほら脅迫状が……今朝方郵便ポストに入っていたんだ」 『チャコは預かった。返してほしくば「知識の館」まで来い。 −ダークス−』 ケン「ほら」 チャコ「大変だよ〜〜。早く助けなきゃ」 ケン「だから、お前はここにいるだろう」 チャッピー「ダークスの奴、誰かと間違えたっちゃね」 ケン「いったい誰と。間違えようがないと思うがなあ。チャコにはめちゃくちゃ目立つ目印があるし」 つんつんとチャコの髪留めの珠をもてあそぶケン。 大きな赤い珠には実は水が入っているとの噂もある。 チャコ「いや〜〜〜、やめて、ケンちゃん」 ゴロちゃん博士「まあ、ダークスは間抜けだからにゃ。間違えることもあるにゃ」 ケン「そういえば、メグの姿を見ないな」 チャコ「あ、そうだね」 ゴロちゃん博士「よし、調べてみるにゃ」 みんなは、メグの家や、近所を調べてみた。 チャコ「メグちゃん、いないねー」 ケン「これはもう決定的だな。攫われたのはメグだ」 チャッピー「魔法使いのくせに、無用心だっちゃ」 ケン「まぁ、助けにいってやるべきなんだろうな」 チャコ「そうだよぉ〜〜、メグちゃんきっと今頃泣いてるよ〜〜」 ケン「あいつが泣くとは思えないが……よし、助けに行こう！」 ゴロちゃん博士「『知識の館』はワイズランドの南にある館にゃ。今は廃墟になってるはずなんにゃが……」 ケン「ダークスが根城にしてるんだな。よし、行くぞ！！」 チャコ「おー！！」 助けに行く |